
【防災士が開発】完璧じゃない防災バッグYBG-30の中身を徹底解説!
いつ、どこで起こるかわからない自然災害。その時、一次避難用として活躍するのが「防災バッグ」です。しかし、「何が入っていれば安心なの?」「このアイテム、本当に必要なの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
この記事では、防災士が開発した「山善 防災バッグ YBG-30」にセットされているアイテム一つひとつを徹底解説します。
なぜそれが必要なのか、どのように使うのか、そして、より安心・安全に避難生活を送るための活用術まで詳しくご紹介します。
防災バッグの中身を確認しよう
まずは「山善 防災バッグYBG-30」にセットされているアイテム一つひとつを解説していきます。
≪本記事でご紹介する商品≫
1. バッグ(18L)

なぜ必要?:避難する際、両手を空けて安全に行動するために、必要な物資をまとめて背負えるリュックは不可欠です。両手が自由に使えることで、瓦礫を避けたり、手すりにつかまったり、家族と手をつないだりすることができます。18Lという容量は、一人分の最低限の必需品を収納するのに最適です。
具体的な使用シーン:地震発生後、自宅から避難所へ移動する際、懐中電灯や水、食料などを入れて運びます。
2. 懐中電灯

なぜ必要?:災害発生時は停電が起こりやすく、夜間はもちろん、昼間でも建物内が暗闇に包まれることがあります。そんな中、安全に移動したり、周囲の状況を確認したりするために、懐中電灯は必須です。また、セットに含まれている懐中電灯はランタンとしても使えます。
具体的な使用シーン:夜間の避難路を照らしたり、倒壊した建物内で家族を探したりする際に使用します。避難所で自分の居場所を確保したり、持ち物を整理したりする際にも役立ちます。
注意点:別途、単三乾電池3本が必要になります。予備の電池も含めて必ず事前に用意しておきましょう。
3. 圧縮袋

なぜ必要?:防災バッグの容量には限りがあります。衣類やタオル、寝袋など、かさばるものを圧縮袋に入れることで、バッグ内のスペースを大幅に節約し、より多くの必要なアイテムを持ち運ぶことが可能になります。また、中身を濡らしたり汚したりするのを防ぐ効果もあります。
具体的な使用シーン:着替えの衣類や下着、タオルなどを入れて空気を抜き、コンパクトにして防災バッグに収納します。
4. 筆記用具セット

なぜ必要?:防災メモノートには、「緊急連絡先」「避難場所」「家族構成」「持病」「通帳の番号」「免許証の番号」などの情報をあらかじめ書き込んでおくことで、いざという時に冷静に行動し、必要な情報をスムーズに得ることができます。
具体的な使用シーン:避難先で家族と連絡を取りたい時、医療機関で自分の情報を伝えたい時、公的機関に支援を求める際などに役立ちます。
プラスα:防災メモノートには、災害時の心得や応急処置の方法なども書き込んでおくと、さらに役立ちます。家族で情報を共有し、定期的に内容を見直すようにしましょう。
5. 歯ブラシ(3本)

なぜ必要?:避難生活では、普段のように十分な歯磨きができない状況になりがちです。しかし、口腔内の衛生状態が悪化すると、虫歯や歯周病だけでなく、誤嚥性肺炎などの全身の病気のリスクも高まります。歯ブラシを使って口の中を清潔に保つことは、健康維持のために非常に重要です。
具体的な使用シーン:食事の後や寝る前に歯磨きをします。水が貴重な場合は、少量の水やウェットティッシュと併用したり、歯ブラシだけで磨いて後でうがいをするなどの工夫が必要です。
プラスα:歯磨き粉は少量でも効果があるので、小さいサイズのものがあると便利です。追加で防災バッグ内に追加しておくことをおすすめします。
6. 綿棒(20本)

なぜ必要?:綿棒は、耳掃除だけでなく、細かい傷の手当てや、機器の清掃など、様々な用途で役立ちます。
具体的な使用シーン:耳掃除、小さな傷口の消毒液塗布や汚れの拭き取り、懐中電灯など機器の細かい部分の清掃、メイク落としなど、デリケートな部分のケアに使用します。
7. マスク(3枚)

なぜ必要?:避難所など多くの人が集まる場所では、インフルエンザなどの感染症が広がりやすい環境にあります。マスクを着用することで、飛沫感染のリスクを軽減できます。また、地震などで建物が倒壊した際には、空気中に粉塵が舞うため、呼吸器を守るためにも重要です。
具体的な使用シーン:避難所での生活、救援物資の受け取り、復旧作業時などに着用します。
プラスα:予備のマスクも多めに追加して用意しておくと安心です。
8. 45Lポリ袋(3枚)

なぜ必要?:避難生活では、大量のゴミが発生します。ポリ袋は、それらをまとめて衛生的に処理するために不可欠です。また、防水性があるため、濡らしたくないものを保護したり、簡易的なバケツとして水を運んだりすることもできます。さらに、首袖をくりぬけば防寒具やレインコートの代わりとしても活用できる、非常に汎用性の高いアイテムです。
具体的な使用シーン:避難所でのゴミの分別・処理、濡れた衣類や貴重品の保管、簡易トイレの処理、防寒対策として体に被せるなど、様々な場面で役立ちます。
活用術:水を入れ、底に小さな穴をあけるとシャワー代わりとして利用することもできます。
9. 紙皿(3枚)

なぜ必要?:断水時には、食器を洗うための水が確保できない可能性があります。使い捨ての紙皿を用意しておくことで、衛生的に食事をとることができ、洗い物の手間も省けます。
具体的な使用シーン:避難所で配給された食事を食べる際や、非常食を温めて食べる際に使用します。
10. プラコップ(5個)

なぜ必要?:紙コップは使い捨てですが、プラコップは洗って繰り返し使えるため、水の節約になります。また、紙コップよりも丈夫で安定しており、飲み物をこぼしにくいという利点もあります。
具体的な使用シーン:避難所での給水や、持ち込んだ飲み物を飲む際に使用します。歯磨きやうがいをする際にも役立ちます。
注意点:使用後はできるだけ清潔に保つように心がけましょう。
11.12. 割り箸(5膳)、スプーン・フォーク

なぜ必要?:避難所での食事は、多くの場合、配給や炊き出しになります。不特定多数の人が触れた可能性のある食器を使うのは、感染症のリスクを高めます。使い捨ての割り箸やスプーン・フォークを用意しておくことで、衛生的に食事をとることができます。
具体的な使用シーン:避難所で配給された食事を食べる際や、非常食を調理して食べる際に使用します。
13. ラバー手袋

なぜ必要?:災害時には、割れたガラスや金属片、汚れた水など、危険なものに触れる可能性が高まります。ラバー手袋を着用することで、手を怪我や汚れ、感染症から守ることができます。
具体的な使用シーン:がれきの撤去作業、汚水の処理、衛生用品の取り扱い、負傷者の救護など、様々な作業時に手を保護するために使用します。
14. アルミシート(90×180cm)

なぜ必要?:避難所では、多くの人が一つの空間で生活するため、プライバシーの確保が難しい状況になります。シートを広げることで、自分のパーソナルスペースを確保することに役立ちます。また、床からの冷えを防ぐ断熱効果も期待できます。
具体的な使用シーン:避難所で自分のスペースを区切る、床に敷いて座ったり寝転んだりする際に使用します。
15. アルミブランケット

なぜ必要?:災害時は、気温が急激に低下したり、雨に濡れて体温が奪われたりすることがあります。アルミブランケットは、体から放出される熱を反射することで、薄くて軽量ながらも高い保温効果を発揮し、低体温症を予防します。
具体的な使用シーン:避難中に寒さを感じた時、怪我をして動けない人を保温する時、救助を待つ間などに使用します。
注意点:アルミブランケットは破れやすいため、丁寧に扱いましょう。
16. エア枕

なぜ必要?:避難所の床は硬く、長時間座ったり横になったりすると、体への負担が大きくなります。エア枕は、そのような負担を軽減し、少しでも快適な休息を提供します。
具体的な使用シーン:避難所での就寝時の枕として使用します。空気を入れて膨らませるタイプなのでコンパクトに収納できます。
17. 給水バッグ(5L)

なぜ必要?:断水が発生した場合、給水所で水を受け取る必要があります。給水バッグは、それらの水を運びやすく、衛生的に保管するために不可欠です。
具体的な使用シーン:給水所で生活用水や飲料水を受け取り、避難場所まで運搬する際に使用します。
18. ラップ(20m)

なぜ必要?:ラップと聞くと食品用と思いがちですが、防災時においては、その薄さと密着性を活かして多岐にわたる用途で活躍します。断水時の食器代わりや、怪我の応急処置、防寒対策など、様々なシーンで衛生的に役立ちます。
具体的な使用シーン:お皿の上にラップを敷いてから食事を盛れば、食器を汚さずに済み、洗い物の手間と水を節約できます。繰り返し同じ食器を使う必要がある場合に衛生的です。
19. アルミホイル(8m)

なぜ必要?:アルミホイルは、熱伝導性と耐熱性に優れているため、簡易的な調理器具として、また保温や保護など、様々な用途で活用できます。
具体的な使用シーン:直火にはかけられませんが、温めたいものを包んで湯煎したり、蒸し料理をしたりする際に使用できます。また、紙皿やプラコップがない場合に、アルミホイルを器状に成形して使用できます。使用後はそのまま捨てられるため衛生的です。
20. ボディタオル

なぜ必要?:断水時や避難生活では、シャワーやお風呂に入ることが難しくなります。ボディタオルがあれば、少量の水で体の汚れや汗を拭き取ることができ、清潔を保つことで不快感を軽減し、感染症予防にも繋がります。
具体的な使用シーン:避難所などで入浴できない時、体の汗や汚れが気になる時に使用します。特に夏場は熱中症対策やあせも予防にも役立ちます。
21. ティッシュ

なぜ必要?:ティッシュは、鼻をかむ、口元を拭くといった日常的な用途はもちろん、怪我をした際の簡易的な手当や、汚れたものを拭き取るなど、様々なシーンで活躍します。衛生的な状況を保つ上で、あると非常に便利なアイテムです。
具体的な使用シーン:食事中に口元を拭く、鼻をかむ、ちょっとした汚れを拭き取る、傷口から出る少量の血液や体液を拭き取る、機器の簡単な清掃などに使用します。
プラスα:花粉症の方などは追加で予備も用意しておくことをおすすめします。
22. ポンチョ

なぜ必要?:避難中に雨に降られると、体力を消耗し、体温が低下する危険性があります。レインコートを着用することで、雨から身を守り、体温の低下を防ぎます。防寒具としても多少の効果が期待できます。
具体的な使用シーン:雨天時の避難、救援物資の受け取り、屋外での作業時などに着用します。
23. プラスマイナスドライバー

なぜ必要?:災害時には、家具が倒れたり、物が壊れたりすることがあります。ドライバーがあれば、簡易的な修理や、邪魔になったものの分解などに役立ちます。また、プラスとマイナスの両方に差し替えが可能なので様々なパターンに対応ができます。
具体的な使用シーン:避難所の設営を手伝う際、家具を固定する際、電池式の機器の蓋を開ける際などに使用します。
24. カッター

なぜ必要?:災害時には、ロープを切ったり、段ボールを開封したり、包帯を切る必要が生じることがあります。カッターは、そのような切断作業に役立ちます。
具体的な使用シーン:救援物資の梱包を開ける、ロープを切って何かを固定する、応急処置で包帯やテープを切る際に使用します。
25. ホイッスル

なぜ必要?:地震や津波などで建物に閉じ込められたり、広範囲で捜索が必要な状況になった場合、声を出して助けを求めることが困難なことがあります。ホイッスルは、小さな力で大きな音を出すことができるため、自分の居場所を効果的に知らせるための重要なツールとなります。
具体的な使用シーン:倒壊した建物の中で救助を待つ際などに、救助隊に自分の存在を知らせるために使用します。
活用術:音を断続的に吹くことで、救助隊にSOS信号として認識してもらいやすくなります。
26. EVAサンダル(26cm)

なぜ必要?:避難所での生活は、慣れない環境でストレスが溜まりやすいものです。EVAサンダルは、硬い床を歩く際の足の負担を軽減し、リラックスできる時間を提供します。また、簡易的に屋外に出る際にも、足の保護になります。
具体的な使用シーン:避難所内での移動、トイレや炊き出しの場所への移動、シャワー室など水場での使用に適しています。
27. お薬ケース

なぜ必要?:災害時は、医療機関へのアクセスが困難になることがあります。常備薬をきちんと保管しておくだけでなく、絆創膏や消毒液などの救急用品をまとめておくことで、いざという時に迅速に対応できます。
具体的な使用シーン:毎日の服薬管理、ちょっとした怪我の手当てなどに使用します。
プラスα:アレルギー情報や既往歴などをメモしておくと、緊急時に役立ちます。
28. 携帯トイレ(3個)

なぜ必要?:地震などの災害で水道管が破損したり、停電になると、トイレが使用できなくなることがあります。携帯トイレは、断水時でも排泄物を衛生的に処理できるため、避難生活における感染症のリスクを軽減します。
具体的な使用シーン:自宅や避難所のトイレが使用できない場合に、排泄処理に使用します。
注意点:成人のトイレ回数は平均3~5回と言われています。そのため、防災備蓄として必要な携帯トイレの数は【1日5回】×【家族の人数】×【日数】で求めることができます。4人家族の場合、最低でも5日分を確保しておくと考えると100回分の備蓄が理想です。防災バッグに含まれる3回分は、あくまで一時避難としての1日分程度に考えておきましょう。
29. 布テープ

なぜ必要?:布テープは、物を固定したり、破れたものを補修したり、応急処置で添え木を固定したりするなど、様々な用途に使える非常に便利なアイテムです。
具体的な使用シーン:壊れたものを補強する、段ボールをまとめる、ロープの端を処理する、怪我をした際の応急処置で添え木を固定するなど、多岐にわたります。
30. 小銭入れ袋

なぜ必要?:災害発生直後は、自販機やお店で釣り銭切れとなることが多くあります。お札だけでなく小銭も準備しておきましょう。特に公衆電話など、現金しか使えない場面も考えられます。小銭をある程度用意しておくことで、そのような状況に対応できます。
具体的な使用シーン:公衆電話の利用、自動販売機での飲料購入、避難先でのちょっとした買い物などに使用します。
プラスα:お札だけでなく、10円玉や100円玉など、細かいお金を用意しておくと便利です。
完璧じゃない防災バッグ、自分で追加してオリジナルの防災バッグを作ろう

「山善 防災バッグYBG-30」には、開発者の意図であえて防災バッグの中にスペースを残しています。
セットされている30品目は、あくまで必要最低限のもの。
防災食や飲料水などは含まれていません。
あえて「不完全な防災バッグ」にすることで「購入者が主体的に考えて災害に備えようという気持ちが芽生えるようにできないかという想い」が込められています。
空いたスペースに何を入れるべきかは人によって異なると思います。
山善の防災バッグを購入し、自分だけのオリジナル防災バッグを完成させてみてください。
山善おすすめの防災用品
防災バッグYBG-30以外にも様々なおすすめ防災用品があります。
合わせて検討してみてください。
≪防災セット≫
≪携帯トイレ≫
≪その他 便利グッズ≫
まとめ
当社の防災バッグYBG-30に込められた
「一人ひとりの防災意識を高め、主体的に考えるきっかけの一助になりたい」
という想いはご理解いただけましたでしょうか?
一つひとつのアイテムには、災害時の様々な状況を想定し、「なぜ必要か」という明確な理由があります。これらを理解し、正しく活用することで、もしもの時の大きな助けとなるでしょう。
この機会に、ぜひ防災バッグの備えを検討してみてください。いざという時の安心に繋がります。
また、山善ビズコムでは自治体や学校の備蓄品、社員の福利厚生の一環として配布するなど、まとめ買いにも対応しております。個別の見積もり相談も受け付けております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
≪本記事でご紹介した商品はこちら≫
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