
【失敗しない選び方】急速充電器ガイド - デバイス別のおすすめ商品をご紹介
「スマートフォンやタブレット、パソコンの充電、もっと速くならないかな・・・」
「新しい急速充電器を買ったのに、思ったほど速くない気がする・・・」
そう感じたことはありませんか?
テクノロジーの進化により、私たちのデジタルデバイスはますます高機能化し、バッテリー消費も増えています。
それに伴い、充電時間をいかに短縮するかが、日々の快適さを大きく左右するようになりました。
そこで欠かせないのが「急速充電器(USB PD対応)」です。
しかし、市場にはたくさんの製品があり、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
この記事は、そんなあなたの疑問や不安を解消し、あなたにとって最適な急速充電器を見つけるための「急速充電器 選び方ガイド」です。
この記事を読めば、急速充電器選びで失敗することはありません。ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。
なぜ急速充電器が必要なのか?メリットを再確認
急速充電器最大のメリットは、なんといっても充電時間の短縮です。
朝の慌ただしい時間や外出先、オフィスでバッテリーがピンチになったときでも、短時間で十分な充電ができます。
例えば、普通の充電器では3時間かかっていたフル充電が、急速充電器を使えば1時間半や1時間程度で済む、といったこともあります。
これにより、バッテリー切れの不安から解放され、より自由に、より快適にデバイスを利用できるようになります。
今や急速充電器は、単なるアクセサリーではなく、デジタルライフを支える必需品と言えるでしょう。
急速充電の仕組みを理解しよう
「急速充電対応の充電器を買ったのに、なぜか遅い・・・」その原因は、急速充電の仕組みを理解すると見えてきます。
急速充電を実現するためには、以下の3つの要素が「急速充電に対応」していることが不可欠です。
1. 急速充電器本体(ACアダプター)
2. 充電ケーブル
3. 充電するデバイス本体(スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)
このどれか一つでも急速充電に対応していない場合、最も性能の低いものに合わせて充電速度が決まってしまいます。
例えば、充電器とデバイスが急速充電に対応していても、急速充電に対応していない古い規格の充電ケーブルを使っていると、急速充電は行われません。
また、急速充電の「速さ」を示す最も重要な指標が「ワット数(W)」です。
電力の単位であり、このワット数が大きいほど、一度に多くのエネルギーをデバイスに送ることができ、結果として充電が速くなります。
ワット数は、製品ごとに仕様として記載されています。
検討時は出力ワット数を必ず確認しましょう。
これらの基本を踏まえて、次に具体的な急速充電器の選び方をご紹介します。
急速充電器選びで絶対に外せない!7つの重要ポイント
数多くの製品の中から最適な一つを選ぶために、以下の7つのポイントをしっかりと確認しましょう。
1. 出力ワット数(W)を確認する
ワット数は充電速度に直結します。
基本的に、充電したいデバイスが必要とする、あるいは対応する最大のワット数に近い充電器を選ぶのが最も効率的です。
ただし、デバイス側の上限ワット数に注意が必要です。
ここは多くの人が見落としがちなポイントです。
実は、充電器が高出力(例えば140W)であっても、充電するデバイス側が受け取れるワット数には上限があります。
例えば、デバイスが最大20Wまでしか対応していない場合、140Wの充電器を使っても、充電速度は20Wが上限となります。
高出力の充電器は様々なデバイスに対応できる汎用性の高さがありますが、必要以上に高出力な製品を選んでも、そのデバイスに対してはオーバースペックとなり、価格やサイズで不利になることがあります。自分が使用しているメインデバイスが対応するワット数を確認することが重要です。
充電したい対象のデバイスの充電器を確認することで必要なワット数を確認することができます。ここでは私のノートパソコンを例に確認の具体例を示します。

「OUTPUT」と記載されている項目をご確認ください。
上記の充電器の場合、OUTPUTの記載は以下のようになっています。
5.0V --- 3.0A, 15.0W
9.0V --- 3.0A, 27.0W
12.0V --- 3.0A, 36.0W
15.0V --- 3.0A, 45.0W
20.0V --- 3.25A, 65.0W
LPS
この中で、最も大きなワット数(W)が、この充電器が供給できる最大の電力であり、通常はこれがデバイスの要求する最大のワット数に近い値となります。
したがって、この充電器を使って充電するデバイス(ノートパソコン)の場合、65Wが必要ワット数となります。
【デバイス別 必要ワット数(W)の目安】
お使いのデバイスの種類によって、必要なワット数の目安は大きく変わります。
以下を参考に、あなたのデバイスに必要なワット数を確認しましょう。

デバイス種類 | 主なデバイス例 | 必要ワット数の目安(最低限) | 快適な急速充電(推奨) |
---|---|---|---|
スマートフォン | iPhone (SE/8~11) | 10W~12W | 15W~18W |
iPhone (12~13) | 20W | 20W | |
iPhone (14/15、Proなど) | 20W | 27W~30W | |
Androidスマホ (標準的なモデル) |
15W~18W | 20W~25W | |
Androidスマホ (最新ハイエンド機種) |
25W~30W | 45W~65W | |
タブレット | iPad (無印, Airなど) | 18W~20W | 30W |
iPad Pro Androidタブレット |
30W | 45W~60W | |
ノートパソコン | MacBook Air 薄型モバイルノートPC |
30W~45W | 60W~65W |
MacBook Pro (14/16インチ) 標準的なノートPC |
60W~65W | 90W~100W | |
ゲーミングノートPCなど | 100W以上 | 140W~240W |
※上記はあくまで目安です。お使いのデバイスの正確な対応ワット数は、デバイスの取扱説明書やメーカー公式サイトで必ず確認してください。
2. 対応する急速充電規格で選ぶ
ワット数と並んで重要なのが「急速充電規格」です。
充電器、充電ケーブル、デバイスが同じ規格に対応していることで、最適な電圧と電流で効率的に充電が行われます。
【主要な急速充電規格をご紹介】
• USB Power Delivery (USB PD)
• 現在、最も普及しており、ノートパソコンの充電にも使われる汎用性の高い規格です。USB-Cポートで使用されることがほとんどです。
• 最大240W(PD 3.1規格の場合)までの電力供給が可能で、デバイスと充電器が通信し、デバイスに最適な電圧(V)と電流(A)を自動で調整して供給します。スマートフォンからタブレット、ノートパソコンまで幅広いデバイスに対応しています。
• Quick Charge (QC)
• Qualcomm社が開発した主にAndroidスマートフォンで普及している規格です。USB-Aポート、USB-Cポートの両方で使用されます。
• QC 3.0までは段階的に電圧を調整、QC 4+以降はUSB PDとの互換性も持ち、より細かい電圧調整にも対応しています。
【規格間の互換性について】
• USB PDに対応した充電器は、PD対応デバイスに対してはその最大出力範囲で充電できます。PD非対応デバイスに対しては、USB BC 1.2など汎用的な規格で充電されることが多いです(この場合、急速充電はできません)。
• Quick Charge 4+以降の規格はUSB PDとの互換性を持っています。
3. ポート数で選ぶ
同時に充電したいデバイスの数に合わせてポート数を選びます。

• 1ポート
シンプルでコンパクトな製品が多いですが、同時に1台しか充電できないので注意が必要です。
• 複数ポート (2ポート、3ポート、4ポート以上)
スマートフォンとタブレット、パソコンとスマートフォンなど、複数のデバイスを同時に充電できます。自宅やオフィスでの利用に便利です。
ただし、複数ポート使用時は合計出力と各ポートへの出力配分に注意が必要です。「充電器全体の最大出力」と「各ポート単体での最大出力」、「複数ポート使用時の出力配分」を必ず確認しましょう。
• 充電器全体の最大出力
充電器が供給できる電力の合計上限です。例えば、「合計最大出力65W」と記載されています。
• 各ポート単体の最大出力
ポート一つだけを使用した場合に出せる最大のワット数です。
例えば、3ポート合計100Wの充電器でも、USB-C1ポートは最大100W、USB-C2ポートは最大30W、USB-Aポートは最大12W、といった仕様になっています。
• 複数ポート使用時の出力配分
複数ポートを同時に使用した場合、充電器全体の最大出力内で各ポートに電力が配分されます。
「合計最大出力が大きくても、同時に複数のデバイスを充電した場合、各ポートへの出力は低下する可能性がある」ということを理解しておきましょう。
特にノートパソコンなど高出力を必要とするデバイスとスマートフォンを同時に充電したい場合は、それぞれのデバイスが必要とするワット数を合計しても、充電器の合計最大出力に余裕があるか、そして複数ポート使用時の出力配分が自分のデバイス構成に合っているかを必ず確認しましょう。
4. ポートの種類(USB-A / USB-C)で選ぶ
充電器に搭載されているポートの形状も確認しましょう。
• USB-Aポート
従来からある一般的なポートです。多くの古いデバイスやケーブルで使われます。Quick Charge対応が多いですが、PDには対応していません。
• USB-Cポート
最新のポート形状です。小型で上下左右どちらの向きでも挿せます。USB PDやPPSといった最新の急速充電規格に対応しているのは、基本的にUSB-Cポートです。 最新のスマートフォン、タブレット、ノートパソコンはこのポートを採用しています。
今後はUSB-Cポートが主流になっていくため、特に新しいデバイスを中心に使っている場合は、USB-Cポートを複数搭載した充電器を選ぶと便利です。
古いデバイスもまだ使う場合は、USB-Aポートも搭載していると互換性が高まります。
5. サイズ・携帯性で選ぶ
どこで急速充電器を使うかによって、最適なサイズや形状は異なります。

• 持ち運びが多い場合
• 小型・軽量な製品を選びましょう。
• コンセントプラグ部分が折りたためる製品は、カバンの中でかさばらず、他の荷物を傷つけにくいのでおすすめです。

最近では、GaNという「新しい半導体」を用いた充電器が増えており、高出力ながら小型・軽量化が進んでいます。
• 自宅やオフィスでの据え置きとして使用する場合
ポート数の多いものや、デザイン性の高いものなど、用途や設置場所に合ったものを選べます。
6. 充電ケーブルも急速充電対応が必要
充電器本体ばかりに注目してしまいがちですが、充電ケーブルも急速充電に対応している必要があります。 充電器とデバイスが最新でも、古い規格の充電ケーブルを使うと充電速度が遅くなります。

• 充電ケーブルの対応規格と対応ワット数を確認する
• PD充電(USB Power Delivery)を行うには「USB PD対応」と記載された充電ケーブルが必要です。
充電ケーブルにも最大対応ワット数があります(例: 60W対応、100W対応など)。充電器の最大出力以上のワット数に対応した充電ケーブルを選びましょう。
(例:最大出力65W充電器を使用するなら65W以上対応の充電ケーブルが必要)
検討している充電ケーブルの商品パッケージの「出力」が最大何Wになっているか確認しよう!

• 端子の組み合わせ
• USB-C to USB-Cケーブル(USB PDでの高出力充電に必須)
• USB-A to USB-Cケーブル(主にQuick Chargeや汎用充電に利用)
• USB-A to Lightningケーブル(iPhone用、急速充電にはUSB-C to Lightningが必要)
• USB-C to Lightningケーブル(iPhoneのPD充電に必須)
• 品質と耐久性
安価な充電ケーブルは断線しやすかったり、仕様通りの性能が出ないことがあります。
MFi認証※1(iPhone/iPad/iPod用)など、信頼できる認証マークがあるものや、実績のあるメーカーの充電ケーブルを選ぶことをおすすめします。
また、あらかじめ使用状況を考え、ケーブルの長さを想定しておくことも重要なポイントです。
1:MFi認証とは、Appleが定めた性能基準を満たしたサードパーティ製アクセサリーに与えられる認証プログラムです。
7. 安全機能・PSEマークを確認する
電気製品である充電器の安全性は非常に重要です。安心して使うために必ず以下の点を確認しましょう。
• PSEマークとは何か?
• PSEマークは、日本の電気用品安全法に基づいた技術基準に適合した電気製品に表示されるマークです。日本国内で販売されるほとんどの電気製品に表示が義務付けられています。
• このマークがない製品は安全基準を満たしていない可能性があり、火災や感電のリスクがあるため、絶対に購入・使用しないでください。

• PSEマーク以外の重要な安全機能
• PSEマークは最低限の安全基準ですが、さらに安心して使うためには、製品に搭載されている保護回路にも注目しましょう。
信頼できるメーカーの製品は、通常以下の保護機能を複数搭載しています。
• 過電流保護
デバイスや充電器に定格以上の電流が流れるのを防ぎます。
• 過電圧保護
デバイスに定格以上の電圧がかかるのを防ぎます。
• 過熱保護
充電器本体が異常に高温になった場合に、出力を停止したり制限したりします。
• 短絡保護
ケーブルのショートなどが発生した場合に、安全に回路を遮断します。
発熱について
急速充電中はある程度の発熱は正常ですが、触れないほど熱い、異臭がするなど、異常な発熱がある場合はすぐに使用を中止してください。
特に高出力な充電器や、複数のデバイスを同時に高負荷で充電している場合に熱を持ちやすくなります。風通しの良い場所で使用するなどの配慮も大切です。
山善おすすめの急速充電器をご紹介
ここからは、前述の7つのポイントを踏まえ、使い方やデバイスに合わせておすすめの急速充電器をご紹介します。
1. 複数デバイスをまとめて充電したい人におすすめ
ノートパソコンとスマートフォン、タブレットといったように複数デバイスをまとめて充電したい人には「合計最大出力100W以上の急速充電器で複数ポートを搭載している製品」がおすすめです。合計最大出力にある程度余裕がある製品を選びましょう。

2. ノートパソコンを充電したい人におすすめ
複数デバイスの充電ではなく、ノートパソコンだけを充電したいという人には「合計最大出力60W以上の急速充電器」がおすすめです。ただし、必要なワット数については純正充電器のワット数を必ず確認し、それ以上の出力に対応したPD充電器(USB-Cポート)を選びましょう。また、1デバイスだけであればポート数は気にする必要はないでしょう。

3. スマートフォンを充電したい人におすすめ
iPhone 12シリーズ以降は20W以上、iPhone 14/15シリーズなら30W程度のPD充電器をUSB-C to Lightning(またはUSB-C to C if iPhone 15)ケーブルと組み合わせて使うのが最適です。必要以上に高出力でもiPhone側が受け取れる上限が決まっているので、20W〜30Wクラスがもっともコスパが良いといえます。また、最新Androidスマートフォン(Google PixelやSamsung Galaxyなど)を使っているなら、PPS対応※1が超急速充電の必須条件になります。さらに、旅行や出張時の使用を考慮するなら携帯性も重要です。GaN+半導体を搭載した製品は小型、軽量であるため携帯性に優れています。
※1:PPS (Programmable Power Supply)対応とは、USB Power Delivery (PD) の拡張規格で、電圧と電流を細かく調整して充電できる技術のことです。これにより、充電効率が向上し、発熱やバッテリーへの負担を抑える効果があります。最新のAndroidスマートフォンに対応している場合が多いです。

<iPhoneを充電するならこちらがおすすめ>
<最新のAndroidスマートフォンを充電するならこちらがおすすめ>
4. 山善がおすすめするAOHI(アオハイ)の急速充電器 比較表
AOHI(アオハイ)とは、2004年に設立され充電器の開発分野で成長を遂げてきたリーディングカンパニーです。充電業界のグローバルシェアは約15%、年間生産出荷台数は3億台以上になります。また、AOHIの製品は18カ月間の製品保証もあり、安心・安全に急速充電器をご使用いただけます。
上記より急速充電器を選んだ後は最大出力ワット数に対応する充電ケーブルも忘れずに選ぶようにしましょう。
急速充電器に関するQ&A
• Q. 急速充電をするとバッテリーの寿命が縮みますか?
A. 過度に心配する必要はありません。最新の急速充電対応デバイスや充電器には、バッテリーへの負荷を最小限に抑えるための高度な充電制御機能が搭載されています。ただし、高温環境での充電はバッテリー劣化を早める要因となるため、充電中の発熱には注意し、風通しの良い場所で使用することが推奨されます。
• Q. 高出力の充電器を使っても、古いデバイスは壊れませんか?
A. 基本的に、充電器とデバイスがUSB PDなどの規格に対応していれば、デバイス側が必要な電力(ワット数)だけを受け取るように制御されます。そのため、高出力の充電器を使っても、デバイス側の上限を超える電力が無理に送られて壊れる心配はほとんどありません。
まとめ
ワット数、規格、ポート数と種類、サイズ、安全性など7つのポイントを押さえれば簡単に最適な急速充電器を選ぶことができます。
この記事で解説したポイントを参考に、今お使いのスマートフォン、タブレット、ノートパソコンといったデバイスと、充電する場所や用途に最適な急速充電器を見つけてください。
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